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2013年03月15日

マドモアゼルノンノン・30年以上前のお話。

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静岡パパス&マドモアゼルノンノンが閉店してもうすぐ二ヵ月になります。


1月27日に閉店してから、1週間に一回くらいはブログをやっていこうと考えていましたが・・・。


全く出来ずに今日まできてしまいました。


本当にごめんなさい!


現在、私は地元浜松のコチラのお店に勤務しております。
               BBG plus
是非、クリックしてご覧下さいね上昇


もしも・・・何かの機会で浜松へ街中に来る事があればお店へ!


静岡パパス&マドモアゼルノンノンのお客さまにお会い出来ることを願ってます。






では、本題に・・・。


私が高校生の頃に購読していたアンアンに掲載されていた、


パパスとマドモアゼルノンノンのデザイナー「荒牧太郎」さんの記事をご紹介しちゃいます!


当時、パパスはまだなくて・・・マドモアゼルノンノンだけでした。


お店もたぶん原宿の一店舗だけだったはずです。


そこに「荒牧太郎」さんはオーナーとしていました。


コチラから当時の記事です


「嫌いもクソもないよ!人が多いのはしょうがない」
怒ったように、嫌いもクソもないよと続けるあたりが、頑固にして純粋なこの人らしい。
最近の原宿の喧噪を、好きともいえず、さりとて嫌いというわけでもない、ということだろうか。
「街中全体をよくしよう、という精神がないんだよ。変な鉢植えの花を持って来て、飾れとか、耳が痛くなるような音楽を流しっぱなしのビルだろ」
花を持ってきたのは商店会。「汚いから捨てろ」と、その場で突っ返したのは荒牧さん。荒巻さんにとって、その鉢植えが街を美しくするものとは、とても思えなかった。だから、断った。
一日中騒音を流すビルには、わざわざ抗議に出向いた。
「結局、みんなが自分達のことだけなのよ。せりあい、せりあいで、それが結局野放しになっちゃうのよ」
最近の原宿の変化や喧噪は、あおりたてている店やビルのせいだ、といいたげだ。
「歩行者天国には反対だったけれど押し切られちゃった。道路もチャリティーの名前でお金をとって貸しているわけだろ。自腹切ってのチャリティーだろに抗議したいよ」
人が集まってくる分だけ、業者もアチコチから集まってくるというわけである。それでなくても溢れている原宿に、1日なり2日、3日だけの店ができあがる。
「地元じゃないんだよね」
それは歩く人達にもいえる。
原宿はほとんどの人にとって、歩きにくる街なのだ。
そぞろ歩いて、見て、見られる街なのだ。
「目立ちたい、可愛く見せたいというのはわかるけれど、おかしくなるよ」
時間がある時は、店の前に置いたデッキチェアに腰を沈めてストリートウォッチング、原宿の街も人も眺めることになる。
「昔も今もセンスのいい人なんて、そうそういるもんじゃない。カッコイイなと思える人だって一週間にひとり会えればいいほうだ」
センスのよさ、かっこよさは別にしても、残念なことがある。「なんだか汚くなってきている」というのだ。
「ほら、あんなの」と指差した方向には、2、3人のグループ。迷彩色の上下に金のネックレス、あくどい化粧、年齢と洋服と化粧がチグハグなのだ。
「ああいうのは手に負えないよ。自分ではセンスがいいと信じているだろうから、人の意見は聞かないだろうし、生意気だろうし」
デザイナー荒牧太郎氏が呟くのである。
「あんなのも中途半端でいやだ」自転車に乗って、半パンツ、頭にバンダナを巻いた男の子が目の前を通り過ぎた。
「マンションメーカーができてからのことじゃないかな。竹の子族なんかの洋服を作る・・・・・」
荒牧さんの嘆きである。結局洋服もそれを選ぶ人よりも、作る側に責任がある、街も同じなんだと言いたげだ。
「飾り立てれば、目を引くと思っているんだろうな。そんなものじゃないんだ」
最近、とみに増えた原宿人種が言わせた言葉である。
「変に飾り立てたり、目を引く格好って飛びつきやすいんじゃないの、田舎の人にはね」
荒牧さんの分析である。確かに何気ないものの良さを認めるには、それだけの目が必要になる。ごまかしのハッタリや大盤振る舞いがないからだ。
「そう言う意味では、昔のモデルには素敵なコが多かったね。普段が素敵だった。ジーパンにTシャツでも、うならせる何かをもっていた」
それに比べて、最近の、とは続かない。ただし、制服からでも普段のおしゃれが想像できる、というのだ。
一言でいってしまえば、「学校がピシャッとしていると洋服もピシャッとしている」のである。
「ロングスカートに、スニーカーのかかとつぶして制服着ている女の子、普段の格好もわかるよ」
逆もまた真とかで竹の子族しかり、フィフティーズファッションしかり、といいたいのかもしれない。
荒牧さんによると」、おしゃれな着こなしというのは、学校によって大別される。
「チャット前までは、何でもないものを一種独特の雰囲気で着こなす、というのは文化服装学院がいちばんうまかった」
実を言えば、荒牧さんも文化服装学院出身である。店では、こんな会話が飛び交うことも多い。
「お前、学校どこだ」
「文化服装学院です。太郎さんの後輩です」
見ず知らずのお客に向かってその服は似合わない。やめておいたら、とはっきり忠告する人である。後輩と聞けばはりきらざるを得ない。「よーし」ということになる。
この辺が、街に流れる音楽のボリュームが高すぎる、うるさい、とわざわざ抗議に行くのと似ている。
街も人も良くなって欲しいのである。どうせなら住み心地のいい、きれいな街のまま残って欲しいし、どうせなら「ノンノンの服を着たら、良くなってくたね」と言われて欲しい。
だからいやがられようと、服にも街にも口を出す。売れればよし、他人のことはかまわない、の時代に、である。
「今の芸大はサイコーだよ。お母さんとかお父さんとか一緒に店に来るだろ、さすがだね」
荒牧さんのおしゃれ分析の続きである。買い物についてきたお母さん、お父さんの感覚もなかなかのものらしい。おしゃれにも血筋という見えない何かが隠されているようだ。
そんなことを証明するかのように、マドモアゼルノンノンには、三代わたっての顧客がいる。3歳からお得意様がいるのだ。
「そうやって昔から原宿に来てくれている人に、なんだか申し訳ない」
そのせいかどうか、いちばん喧噪をきわめる日曜、祝日はマドモアゼルノンノンの定休日。
「いや、日曜、祝日ぐらい、オレも遊びたいから」と笑ったが本当だろうか。
「嫌いもクソもないよ」と放り投げるようにいったのは、もしかしたら荒牧さんの中に、原宿をいとおしむ気持ちがあるからではないかと気づいたのは、取材も後半になってから。
そんな気持ちがなければ、音に文句をつけることもなく、花のことで言い争わなくても、ノホホンとやっていけるはずなのだ。
「代官山に移らないか、と誘われたこともあったけれど、やっぱりふんぎりがつかなかった」
原宿の魅力の方が、強力な磁気を発していたのだ。
それが証拠に十数年来の原宿住まい。
「朝早く、人のいない原宿を歩くと、やっぱりいいんだなぁ安心する」
安心するというのが、いかにも原宿に住まいを構える人の言葉らしい。
本当の原宿のよさは、朝だという。
「夜は1時、2時まで人がいるからだ」
それでも原宿のよさは残っている。住んでいる人にだけ許されているかのようだ。
「朝早くじゃないとダメだけど、歩道橋の上から見てごらん」
車が通らない。並木がずーっと続いている。ジョギングの行き帰りの人がひとり、ふたり。
もしかしたら、原宿に住んでいる人達がいう原宿のよさは、あなたの街のよさに似ているのではないだろうか。あなたの街の通りを抜けた角にも似ているのかもしれない。
昔から原宿に住まいを構えている人達が、変わっていく原宿を横目で見ながら合言葉のようにしていったのは・・・、
中央分離帯ができたらおしまいだ・・・
歩道橋ができたらおしまいだ・・・
教会がなくなったらおしまいだ・・・
同潤会アパートがなくなったらおしまいだ・・・
ご存知のように今の原宿には中央分離帯も歩道橋もあって、教会は消えて、その後には大きなビルが建設された。
巷の噂では、同潤会アパートも取り壊されるのが、確定されているそうである。
もういいじゃない、と言いたげな私達に向かって、この人らしからぬことをポツリ。
「同潤会アパートがなくなるのは淋しいね」
本音をチョッピリもらした後、すぐに、
「オリエンタルバザーがまだあるから」
表参道にある、食器、家具などを扱う、外人相手の店である。
今の原宿について、もう一度聞いてみた。
「放っておくだろう、すると、どうにもならなくなるよ」



以上、文章そのままをご紹介致しました。


当時、住んで仕事をしていた原宿への思い・・・。


「荒牧太郎」さんの考え方、信念はいつまでも変わらない・・・のでしょう!


数年後、ビギグループに加わる事でマドモアゼルノンノンの店舗展開が始まる。


さらに・・・その後、パパスが始まることになります。





私は、現在パパス&マドモアゼルノンノンの服を扱ってはいません!


これから、どうなっていくのでしょうか・・・?



(株)ブティックビギ BBG plus 水島


私からの最新情報~その一!

        さらにその二!

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Posted by MIZUsan at 08:07Comments(0)ちょっとした話